忍者ブログ
目指せ!コンクリート主任技士・コンクリート診断士・技術士。コンクリ系資格取得を応援します!!!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



コンクリート診断士の記述問題ですが、技術士に比べて相当ハードルは低いのではないかと思います。

根拠)
H17にコンクリート診断士、H18に技術士を受けてみて、コン診断士の方が合否判定期間が相当短いからです。技術士にくらべて文字数は少ないからといっても、試験後あっという間に判定がでるというのはちょっと?です。 コン診断の論文はどのような基準、審査で判定しているのか真実を知りたいですね。まぁパスしてしまえば、いまさら次郎ですが・・・(笑)基本的には問題に対する必須キーワードを散りばめてしっかり書くことが最低条件なんでしょうね。


要は、問題Aについては、設問に応じ、きちんとキーワードを散りばめた上で一般論を展開すればいいと思います。

H17年度試験問題:[コン診断] 2005・H17年度 診断士の記述式問題について①
コンクリート構造物を診断をするうえで求められる資料、文献などについての設問ですが、これはもう普通にゼネコン、発注者で業務をしているひとであれば当たり前の内容だと思います。まぁどちらかといえば発注者寄りであったといえるかも知れません。


PR




私がコンクリート診断士に初挑戦・合格したのがH17年度(29歳)のときでした。
そのときの記述式問題について書いてみたいと思います。

[問題A]
コンクリート構造物の維持管理を行う上で必要な記録(資料)の保存と活用にかんして次の問に800時以内で答えよ。
問1.保存しておくべき記録(資料)として重要と思われるものを3つ挙げ、それぞれの記録(資料)に含まれる内容を説明せよ。
問2.問1で挙げた記録(資料)のうち一つを選び、その記録(資料)の重要性と活用について、具体的な事例に基づき、考えるところを述べよ。

[問題B-1]
写真は、内陸部に建つ竣工後35年が経過した鉄筋コンクリート造倉庫である、コンクリート外壁は厚さ150mmで、外装に平均厚さ25mmのセメントモルタルが塗られているが、その仕上げ麺には線状および点状の補修跡が多数見られる。線状の補修跡はUカットシールの充填跡であり、点状の補修跡はエポキシ樹脂の注入跡である。次の問いの1000字以内で答えよ

問1.この倉庫外壁にこれらの補修を行うに至った各々の変状の種類とその種類について述べよ
問2.最近、外壁から室内に漏水するようになったため再度補修することになった。この外壁の再補修を行う上で検討すべき事項を挙げ、補修方法について考えるところを延べよ

 写真は倉庫の外壁の窓の周りにクラックが入っていてそれを補修したような状況のものです。

[問題B-2]
 臨海部に図に示すような建設後35年が経過したライフラインとしての共同溝がある。共同溝内面の上床版、側壁および下床版にはひび割れ、剥離、漏水、鉄筋さびなの変状が認められた。共同溝ない微の下床版から採取したコンクリートコアの塩化物イオン量の測定結果は図に示すとおりである。
 構造物に関する情報は、以下の通りである。
 ・水セメント比55%
 ・単位セメント量300kg/m3
 ・伸縮目地間隔20m
 ・共同溝内には換気口から常時強制的に外気を取り入れている
 ・共同溝には施設管理者以外の人間が立ち入る可能性はない
次の問いに1000字以内で答えよ

問1.変状推定原因について延べよ




問2.ライフラインとしての共同溝の要求性能を踏まえ、維持管理(保全)計画を立案するにあたって、調査項目と対処方法を挙げ、その留意点について延べよ


それまでの過去問と違っていたのは、「写真と図、データをみて総合的に判断するもの」だったことです。診断士の趣旨としては非常に全うな出題であり、今後もこの傾向が続くのだと思います。



私が考えるコンクリート診断士としての記述式問題の答え方は以下の通りです(あくまでも我流であり、あるべき論ですが・・・)
①いきなり劣化を断定をすべきではない!写真やデータから考えられる原因を何個か列挙し劣化を突き止めるのがセオリーでしょう。世の中のコンクリートの劣化が一つの原因からでているのではなく、複合劣化だからです。
②断定形の表記はおかしい。実際に現地にいって目で見て触ったわけではないのだから。写真とデータから考えられる原因と劣化を何個かあげて、一番クサいものを「主要因」として考えられる、というのが正しい書き方だと思います。断定は診断士として100%の根拠があるときに使うべきでしょうね。


次回は上記記述問題の私の解答例?を書いてみたいと思います。


[サイト内検索 例: コンクリート診断]






国交省から昨年平成18年3月に「非破壊検査によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領(案)」、9月に「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定試行要領(案)」がでました。

コンクリートの非破壊検査と微破壊検査② ではかぶりについてご紹介しましたが、今日は微破壊・非破壊による強度測定についてご紹介します。

コンクリートの強度測定は、スランプ測定時にあわせてコンクリート供試体を作成し養生して圧縮強度を測定する方法、コア抜きをして圧縮強度を測定する方法やシュミットハンマーなどを用いた反発硬度法で測定できます。





微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定試行要領(案)では、
 ・コンクリート橋梁上部工:衝撃弾性波法、または超音波法
 ・コンクリート橋梁下部工:
   柱・張出し部:衝撃弾性波法、または超音波法
   フーチング部:BOSS供試体法または小径コア法
を標準としています。衝撃弾性波、超音波法はコンクリート内に入力したパルス波の伝播速度から強度を推定する方法です。

コーヒーみたいな名前のBOSS(Broken Off Specimen by Splitting method)供試体法はフーチングの強度を測定するのに使用します。型枠にBOSS型枠をとりつけコンクリート打設と同時にBOSS型枠内にコンクリートが流れ込み供試体ができあがります。効果後、引きちぎることで矩形の供試体が完成します。これをアムスラーで通常の圧縮試験を行うことで強度測定が可能となります。

小径コアはBOSS法でできない場合に行われるもので、従来のコア(通常φ100×200mm)よりも小さいコア取りを行うので断面修復が用意です。φ10~30mm径のコア抜きでOKですが、このコアで圧縮試験を行った後、通常径の値に換算する必要があります。

これらの微破壊・非破壊による強度測定は施工者に対し抑止力として作用するので、品確法(公共工事の品質確保の促進に関する法律)の一環として非常によい取り組みではありますが、問題点が数点あり。

①まだJIS化されていない
②それぞれの方法で測定者要件が設定されている=敷居が高い。
 →どうせ敷居が高いのであればコンクリート診断士、コンクリート主任技士、コンクリート技士は何のための資格なの?このようなときこそこの業務独占資格としてこれらの資格が発揮されるべきでは?

いずれにしても電磁誘導法などのかぶり検測のように汎用性を狙わないと普及しないでしょうね。


この微破壊、非破壊検査についてはH18の技術士建設部門(コンクリート)の口頭試験において出題されました。「あなたの知っている非破壊検査とその適用方法、適用範囲を教えてください」と。これは想定内問答でしたのでBingo!でした。品確法と絡めて旬な話題ですので、H19の技術士・コンクリート診断士・主任技士・技士で広く出題されると思いますので要チェックだと思います。

なお、建設物価2006.11月号に非破壊・微破壊検査が分かりやすく特集されているので気になる方はチェックしてみてください。

ひびわれのないコンクリートのつくり方―失敗から学んだ施工・監理の秘訣
これから始めるコンクリート補修講座―調査の基礎知識から現場で役立つノウハウまで

[サイト内検索 例: 非破壊検査]






国交省から昨年平成18年3月に「非破壊検査によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領(案)」、9月に「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定試行要領(案)」がでました。

この2つの要領は今後国交省発注のコンクリート橋梁上部・下部工に適用されます。

まあおそらくコンクリート橋梁だけに限らず他にも適用拡大していくんでしょうね

まずは、かぶりについて。
何故かぶりが大切か?
 ①塩害、中性化、凍害などの外的要因に対する耐久性確保
 ②引っ張り側では強度計算から除外されますが、圧縮側では強度考慮対象となるため
があげられます。

かぶりは設計上、地域性・使用目的などから決められます。

首都高とかで渋滞に巻き込まれ停車していて、ふと橋欄に目をむけるとかぶりがとれて錆びた鉄筋がむき出しになっているのをよく目にします。最悪なのが明らかにかぶり5mmくらいで施工されたようなものを目にするとき。あれを見るとゼネコンは何を管理しているんだって思います。まぁ発注も何をもって竣工検査を通したんだって思いますね(笑)

かぶりが取れるとあとは加速度的に腐食が進展していきます。だからこそ早めに見つけて被覆処理していくことが肝要ですし、供用中に手当てするということは費用と手間がかかるのです。

それだけに設計かぶりを確保することが大切です。

「非破壊検査によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領(案)」ではコンクリート橋梁の上部工は「電磁誘導法」、下部工では「電磁波レーダー法」で行うこととされています。

私自身、電磁波レーダー法は使ったことありません。電磁誘導法としてプロフォメータは使ったことありますが、非常に簡単に扱えます。測定対象の鉄筋径を入力してコンクリート表面をナゾるだけです。平成15年頃でたばかりのころは誤差が大きかったような気がしますが最近は大分精度があがったようです。

電磁誘導と電磁波レーダーを使い分ける理由として明確なのは分かりませんが、おそらく測定適用範囲によるものだと考えます。
電磁誘導法の限界は大体200mm程度、電磁波レーダー法は1mくらいいけるからです。上部工のかぶりはどんなに深くても100mmですから、使い方も簡便な電磁誘導になるんでしょうね。

電磁誘導の原理は、内臓コイルに交流電流を流すと磁束ができます。これに鉄筋が反応すると磁束に変化がでますのでこれを捕らえることで鉄筋探査(深さ)を行います。ですので水や空洞、磁束を変えないようなプラスチックのような異物には反応しません。

逆に電磁波レーダーは、プローブから出た電磁波が異物に跳ね返され、その到達時間から異物までの距離を把握します。異物というのはコンクリートとは電気的性質(比誘電率・導電率)が異なるものなら何でも構いません。水、空洞、鉄筋、プラスチック、地山・・・などなど。なので電磁波レーダーは鉄筋探査だけではなく、トンネルの覆工背面調査などにも応用されています。



注意すべきは出てきた数値です。これは「絶対値」ではありません。誤差を含んでいるので仮にアウトのデータがでてきてもいきなり騒ぐべきではないでしょう。周辺でもデータを取ってみたり、電磁誘導だけでなく、電磁波レーダを併用することも必要です。それでもやばい数字がでてきたら斫り出して目視してみましょう。局所的なかぶり不足であれば防食防錆処理して埋め戻すこともありですが、全面的にでているようであれば作り直しや増厚、そのまま埋め戻して鋼板・アラミド繊維補強などが必要です。増厚などをする場合は、量によっては用地問題にもなりますので注意が必要です。

コンクリートの非破壊検査と微破壊検査①

[サイト内検索 例: コンクリート診断]






昨年H18の3月と9月に非破壊、微破壊検査の通達が国交省からでました。

このタイミングが味噌。
アネハ事件がありコンクリートの品質が問われていた時期で旬な話題だったので技術士口述試験にでるだろうなぁとおもって抑えていたところ、ビンゴでした。見事口頭質問で問われました。姉歯建築士サマサマだなぁ・・・・(嘲笑)

非破壊と微破壊
まさにコンクリート診断士の範疇です。

この違いと適用についてちゃんと抑える必要があります。

明日はこれについて言及したいとおもいます


[サイト内検索 例: コンクリート診断]


ブログ内検索
Y!やGoogleからいらした方はお探しのBlog記事をこちらから探してください。
[単語例:アルカリ骨材反応]

プロフィール
HN:
zeeco
性別:
男性
趣味:
温泉とスキーと昼寝
自己紹介:
1975年東京生まれ茨城育ちの34歳。社会人になってから誰に褒められるわけでもないのだが土木系の資格にチャレンジ。

【資格取得年度】
12年度:新社会人に!
12年度:コンクリート技士
14年度:コンクリート主任技士
15年度:一級土木施工、技術士補、土木学会二級技術者
17年度:コンクリート診断士
18年度:技術士(建設部門:鋼構造およびコンクリート)

17年度にトンネルで技術士に初挑戦したがあえなく玉砕。見切りをつけて得意のコンクリートで再挑戦したら合格できました。そんなモンです。

zeeco@kix.ne.jp
バーコード
http://con.blog.shinobi.jp
このブログはモバイルで見れちゃったりします。通勤電車で是非ご覧ください。

最新記事
(07/20)
(10/22)
(07/10)
(07/07)
(05/06)
(05/04)
(10/17)
(06/20)
(05/30)
(05/23)
(05/19)
(03/06)
(03/06)
(01/25)
(01/23)
(01/23)
(01/23)
(12/19)
(09/01)
(07/19)
(02/23)
(01/04)
(10/13)
(09/15)
(09/07)
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新トラックバック
最新コメント
[10/05 NONAME]
[08/24 pvgqmlcfua]
[01/27 pzetolyexk]
[01/06 SamuelCrOg]
[01/04 Matthewrord]
[11/21 tranzam]
[11/21 管理人]
[11/20 tranzam]
[03/28 うつ病技術士]
[12/31 非破壊検査]
[12/31 非破壊検査]
[10/13 いなかもの]
[08/07 zeeco]
[08/07 SUNABA]
[08/01 oioi]
[07/31 zeeco]
[07/31 zeeco]
[07/30 oioi]
[07/18 sima]
[07/08 zeeco]
[07/08 aizawa]
[06/26 hiro]
[06/24 タンタン6]
[06/08 zeeco]
[06/07 sima]
アクセス
テクノラティ 注目のキーワード


技術士についてのブログを表示する.


Copyright © [ コンクリートで技術士、技士、診断士をとろう! ] All rights reserved.
Special Template : シンプルなブログテンプレートなら - Design up blog
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]