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目指せ!コンクリート主任技士・コンクリート診断士・技術士。コンクリ系資格取得を応援します!!!
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19年度のコンクリート技士・主任試験の概要はまだ発表になっていないようですが、
大抵11月最終週の日曜に開催されます。
私は技士は大久保の早稲田大学、主任技士は八王子の中央大学で受験したような・・・
あんな山奥までいくのが大変だったなぁって思い出します(笑)

大学のときにコンクリートやってればなんてことはないコンクリート技士ですが
会社からやれ!っていわれて門外のコンクリート技士を受ける人は勉強しないといけません。
一番いい教材はなんといっても「コンクリート技術の要点」っていうちょっとお高い本。
この教材をつかったJCI主催の講習会が毎年秋に開催されます。私は主任技士受ける前年に会社の金でこのテキスト代込みの講習を受けました。

試験問題・解説本をいきなり買うよりはいいですし、試験問題・解説本も同じ問題でもモノによって解釈が違ってたりしています。やはり試験を主催するJCIが出している本でまずは勉強するのが正攻法であるし、受かってからもずっと使える本ですのでこの投資は悪くないと思います。

8400円とちょっとお高いです。
毎年改定されているようですが、まあ受験前に一冊買えば十分でしょうね。

www.jci-net.or.jp


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今日の交通新聞において京葉線高架橋で犠牲防食(=電気防食工法)による塩害対策記事がありました。
塩害はコンクリートの癌ともたとえられるくらい厄介な現象です。

なぜ塩害はおこるのか。
塩害のメカニズムは、コンクリート打設時に塩分を抜ききっていない砂材料(細骨材)をつかってしまったか、
外来塩分(潮風、海水など)によるものです。
これらの塩分がコンクリートに供給されることで、鉄筋コンクリート内部の鉄筋が錆びてしまいます。
一般には鉄筋コンクリート内の鉄筋周辺で1.2~2.5kg/m3の塩分になると錆びはじめます。
これを発錆限界量といいます。

鉄筋が錆びると鉄筋体積が2倍以上にもなり、これによる膨張圧でコンクリートにクラックが入ります。

そうなると悪の連鎖スパイラル。

クラックを通じて塩分が加速度的に供給され、さらに鉄筋が錆び、被りコンが剥落し
最後には構造物崩壊につながります。

鉄筋の腐食は、鉄筋に腐食電流が発生することで起こります。
この腐食電流は、鉄筋内に電位差が発生することに起因しますが、対処方法として
この電位差を小さくしてやることで鉄筋の腐食を「抑える」ことができます。

電位差を小さくするのが電気化学的工法になります。
電気化学的工法は大きく4つに分けられます
①電気防食、②脱塩、③再アルカリ、④電着となります。

今回の京葉線の例は①の電気防食工法にカウントされます。
電気防食には常時電気代がかかる外部電源方式と、亜鉛などを使う犠牲防食(流電陽極)方式がありますが
京葉線では犠牲防食方式が採用されたとのこと。
犠牲防食は衰えた表面の被りコンクリートを斫り亜鉛などを埋め込み、再度モルタルで表面被服します。

鉄筋内部で電位差が発生しそうになった場合、亜鉛から防食電流が発生させて腐食電流を抑えることで
発錆を防ぎます。メリットは外部電流方式のようにメンテナンスコスト(電気代)がかからない反面、
電流をちゃんとコントロールできない、亜鉛陽極材も10年程度しかもたないなどの問題点があります。

いずれにしてもケースバイケースで工法を選択して、LCC(ライフサイクルコスト)、
LCA(ライフサイクルアセスメント)を最小にする必要があります。












8月の技術士受験にむけて動き出そうとするシーズンになりましたね・・・
実際私は4月の下旬ころから重い腰を挙げました

技術士は2回目で合格。

1回目(29歳)のときチャレンジのときはコンクリート診断士とダブル受験で受験日も2週くらいしか間がないのではっきり言って無謀&準備不足でした。
しかも、何を血迷ったか技術士はトンネルで受けようとしたから撃沈だったような気がします。結構カブるところがあるので技術士もコンクリートで攻めていればダブル合格はあったのかも?しれません。結局、その年は診断士だけ合格しました。

2回目(30歳)の時は、1回目の反省点をしっかり埋めるように勉強しました。
得意のコンクリート分野で真っ向勝負!
やはり2回目ともなると心構えがちゃんとできるし準備のペースも分かりますね(笑)

勉強開始は4月後半。

まずはコンクリート全般に関する復習から。定番の技術士第二次試験の解答例(近代図書)を買いましたね(笑)。それからコンクリート主任を受けたときにつかった「コンクリート技術の要点」、コンクリート診断士受験前講習のテキストなどを用いて忘れかけてるコンクリートの技術を強制的に思い出させました。ただし技術士では計算問題はでないので、別に数学的な勉強は皆無でした。

この時期の勉強は一日1時間半程度ずつ。

その次の段階として国土交通白書最新版発刊と同時に購入し、建設一般記述と択一の準備。国土交通白書を流し読みするとなんとくキーワードが分かるんですね(笑)
センター受験世代の悪い癖でしょうか(笑)

そして最後の段階(1ヶ月半前)くらいから専門記述問題と経験論文の準備を開始。

といったところでしょうか。


さて、技術士受験にとって悩ましい問題が一つ追加になります。
それは、19年度からの制度改正だとおもいます・・・

写経をするがごとくの「経験論文」、偏屈な問題が多い「15問の5択」が無くなります。パッと聞くとおっ!と思いますがこれが曲者でしょうね。
逆に難度が高くなるような気が・・・。

次回はもうちょっと詳しい勉強の仕方を書いてみます。



最後に19年度から変更点を書いてみます。
 [経験論文]→廃止
  (口頭試験前に「技術的体験論文」を上納する形に)
 [部門一般択一]→廃止
 [部門一般記述]→変更なし
 (「一般専門知識」から「論理的考察力と課題解決能力」に変更)
 [専門問題]→変更なし
  (問題種類が科目に関する「専門知識」から「専門知識と応用能力」に変更)

www.engineer.or.jp/examination_center/changed_part/2007_henkou.pdf















私が何故コンクリート診断士を受験したか。
それまでコンクリート主任を持っていましたが、新潟県中越地震関連の仕事をしたことで
造るだけではなく維持の力もつけなくては・・・というところから勉強しました。
よくコンクリート主任と診断士、どっちが難しい?って聞かれますが、
私的には診断士のほうが難しかったです。

(コン技士<コン主任<コン診断)

主任と診断士は似ているようでまったく畑ちがいなんです。
ゼロからつくるものと維持メンテナンス、同じコンクリートでも似て非なるものです。

私には維持メンテナンスの知識がゼロだったので診断士についてはホントにゼロスタートでした。
いってみれば暗記力勝負と中越業務でかじった程度の業務勝負です。
一回で合格できたのは意外でしたが。。。
こんな私なので診断士の資格ははっきりいってペーパードライバー状態ですね(笑)
一応どこに何が書いてあるかがわかる程度の耳学問状態です。

さてコンクリート診断士の受験方法ですが、これがちょっと面倒&投資額がでかい!
事前に講習会をうけて、ちゃんと印鑑もらって(笑)、それから受験なんです。
しかもその講習会資料(参考書)がちょっとお高い・・・
まぁその参考書は非常にレベルが高いが実用的&よくまとまっているのでいいといえばいいのですが・・・
たまに仕事の参考にしますので一応償却しています(笑)

その講習会、そろっとこの春に開催されるはずです。
2年前、私が受けたときは品川の笹川会館で二日間やりました。
まぁ講師はコマごとに変わるのですが、講師はほとんどテキストの棒読み状態の方ばかりで・・・
もうちょっと工夫がいるでしょうな(笑)

この資格が欲しければこの二日間の睡魔カルマ地獄に耐え、受講印を貰わなくてはなりません
耳栓して自習するのも手かもしれません、私はそうしました(笑)







平成11年の山陽新幹線福岡・北九州トンネルで相次いだ覆工コンクリート剥落。
最近ではアルカリ骨材反応、田中康夫っちの脱ダム宣言、姉歯クン・水落クンのRC造マンション耐震偽装など
「コンクリート」にはいいイメージがありません。
むしろ環境破壊やら税金泥棒の片棒を担いでいるような感じを与えているのではないでしょうか?

しかしちょっと振り返ってみてください。なんだかんだいっても現段階ではコンクリートなしでは社会インフラは作れません。
マンションにしろトンネルにしろ、高速道路にしろ。
真っ向からコンクリートを捉えてみるとこんないい安価ないい材料はないのです。
問題なのは、その素材を・材料特性を生かさない、施工不良をする、恣意的な輩なのです。

さて、このようなイメージの悪いコンクリートですが、コンクリートについて改めて考えてみましょう。

私はセメントペースト(セメント+水)とは「そば粉の中のうどん粉」だといつも思っています。

十割蕎麦はパサパサして打ちたてじゃないと食えたものじゃありませんが、
これにうどん粉を入れて二八蕎麦にすればシコシコ感がでてきます。
これは蕎麦にうどん粉を「つなぎ」として入れることで蕎麦の分子?がくっつき、一体化されるのです。
セメントペーストもまさに同じ。

コンクリートは「砂利・砂・水・セメント」で構成されます。
砂利と砂だけでは結合されず「砂上の楼閣」状態ですが、これにセメント+水をうどん粉のごとく「つなぎ」としていれることでコンクリートが出来上がります。

ちなみに「砂+水+セメント」がモルタル。それに砂利が加わるとコンクリートになります。
よくニュースで「木造モルタル二階建ての家が全焼しました」とかやってますが、
これは家のフレーム(枠組み)は木材でできてて、壁は「砂+水+セメント=モルタル」でできているということです。

どうです?コンクリートって簡単なものでしょ(笑)
簡単だからこそコンクリートには施工不良が潜んでいるんですよね。これについてはまた言及したいと思います。



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[単語例:アルカリ骨材反応]

プロフィール
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zeeco
性別:
男性
趣味:
温泉とスキーと昼寝
自己紹介:
1975年東京生まれ茨城育ちの34歳。社会人になってから誰に褒められるわけでもないのだが土木系の資格にチャレンジ。

【資格取得年度】
12年度:新社会人に!
12年度:コンクリート技士
14年度:コンクリート主任技士
15年度:一級土木施工、技術士補、土木学会二級技術者
17年度:コンクリート診断士
18年度:技術士(建設部門:鋼構造およびコンクリート)

17年度にトンネルで技術士に初挑戦したがあえなく玉砕。見切りをつけて得意のコンクリートで再挑戦したら合格できました。そんなモンです。

zeeco@kix.ne.jp
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